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2010.06.08 Tue
【はつちゅー! @後編2】
「お、終わりじゃ…ないよ…」
私は勢い良く梓ちゃんの唇を奪う。
少しがっつき過ぎてしまったが、彼女は私の事を受け入れてくれた。
「んちゅ…ちゅっ…ちゅっ、ちゅぱっ、んっ…ちゅっ…」
「んふっ…ちゅ…ちゅぱっ…んむっ…んちゅっ」
強弱を付けながら、何度も彼女の唇にキスを落とす。
時に優しく触れて唇の感触を楽しみ、時に啄む様に軽く吸い付き彼女の味を堪能する。
彼女の唇は私の想像通りとても甘い味がした。
でも夢や想像なんか目じゃないぐらい、本物の梓ちゃんの唇は美味しくて…気持ちが良くて…。
こんなの知ってしまったら、私はもう彼女から離れることができない。
「んっ…好き…んちゅっ…あずにゃん大好き…ちゅ、ちゅ、ちゅっ…」
「…私も、んむっ…ちゅぱっ、…大好きですせんぱい…んむっ…ちゅっ、ちゅっ…」
私達は互いにキスをし合いながら愛を再確認する。
彼女の愛の言葉と熱いキスに、私の心は最高潮になる。
キスをし合っている内に、何時の間にか梓ちゃんの腕は、私の首の後ろにまわされていた。
私はキスをしながら彼女の身体を少し持ち上げてソファーの近くまで運び、体重を掛けて押し倒す。
「んっ…んむっ…はっ、はっ、んむっ…はむっ…ちゅぱっ…」
「んちゅっ…はっ…はっ、あっ、んむっ…んんっ、あふっ、んっ…ぷあっ、んっ」
身体を押し付けて、情熱的に蕩けるようなキスをする。
彼女が時折口から吐く甘い息と色っぽい声に、何だかお腹の下辺りの場所がジンジンとしてきた。
(あずにゃん…あずにゃん…あずにゃん…)
「ぢゅるっ…ちゅっちゅっ、ちゅぱっ…ふあっ、はぁっはぁっ、んちゅっ、はむっ…ちゅーっ」
「ちゅっ、ちゅっ、んあっ…はぁっはっ、せんぱ、んむっ…んふっ、んんっ…」
私は鼻息を荒くして梓ちゃんの甘い唇に貪りつく。
(熱い…。身体が熱いよぅ…)
おしっこが出る所がさっきからビクビクと疼いている。尿意とはまた違うような…?
でも最悪おしっこだったら、こんな所で出してしまったらヤバい。
私は股を彼女の身体に押し付けて疼きに耐えながら、彼女の唇に強く吸い付く。
「ぢゅーっ!ぢゅっ!ぢゅっ!…ちゅぽん……はぁ…はぁ…」
「んむーっ!んっ、じゅるっ!…んふっ…ちゅぱっ…はっ、はぁっ…」
思い存分彼女の唇を堪能した私は、やっと彼女から顔を離した。
息を整えながら梓ちゃんの顔を見つめる。
彼女の唇は、私の唾液でテラテラと厭らしく輝いていた。
梓ちゃんは頬を赤く高揚させて、とろ~んとした目で私の事を見つめ返してくる。
そんな彼女の表情に私の身体はさらに激しくゾクゾクと疼きだした。
私は欲望に身を任せて手をモゾモゾと動かす。
「はぁ…はぁ…もっとあずにゃんの色んな所にキスしたいよぅ…」
耳元で息を吹きかけながら囁くと、彼女は意識を取り戻したのかワタワタと焦り始めた。
私は彼女のセーターを胸の辺りまで捲り上げて、ブラウスのボタンを外しに掛かる。
「ゆ、ゆい先輩、駄目ですっ…」
「駄目」と言いながら私の肩を押す梓ちゃんの力は、やんわりとしていて全然利かない。
私はボタンを外す時間さえもどかしくて、第四ボタンまで外し終えるといよいよブラウスを開帳させる。
「やっ…!?」
何をしようとしているか気付いた梓ちゃんは、手を伸ばし私を止めようとするがもう遅い。
彼女のお腹が私の目の前に広がる。
梓ちゃんのお腹は、絹の様に真っ白としていて、赤ちゃんの様な産毛が少し生えていた。
「あずにゃんのお腹…可愛い…。んちゅっ…んっ…」
「あっ、駄目…唯せんぱ、あぁっ…」
彼女のお腹に何度も口付ける。
唇を押し付けるたびに、梓ちゃんは身体をくねらせていてとても可愛い。
私がお腹にキスをしながら残りのボタンを外しに掛かろうとしたその時、ドアが「バターン!」と凄まじい音を立てて開いた。
「「…え!?」」
私達は一斉にドアに目を向ける。
「待たせたな!律っちゃん登じょ…」
変なポーズを決めたまま固まる律っちゃん。
ソファーで梓ちゃんを押し倒し、今まさにブラウスを脱がそうとしている私。
私に襲われるがままになっている梓ちゃん。
誰もピクリとも動かない。
この空間だけ時間が止まった様な気がした。
「律?どうし…」
「あらあらあら」
律っちゃんの後ろにいたのか、澪ちゃんとムギちゃんも部室に入ってくる。
でも澪ちゃんはこの部屋で繰り広げられている光景を見た瞬間、走って逃げ去ってしまった。
「…失礼しました」
律っちゃんもやっと動いたかと思いきや、礼儀正しく一礼をすると、ニコニコと私達を観察しているムギちゃんを引っ張って部屋から出て行ってしまった。
部屋の中が再び静寂に包まれる。
「ぁ…ぇ…?あ……ぃゃ…や…」
いきなりの事態に梓ちゃんは頭を抱えて顔を左右に振っている。
軽くパニック状態みたいだ。
「お…落ち着いてあずにゃ…」
私は落ち着いてもらうために彼女の顔を覗き込み声を掛けた。
「いやあああああああああああああああぁぁ!!」
彼女の叫びと共に、突然私の頭に何かが振り下ろされる。
ガツンと言う鈍い音が頭の中で響き、私の意識はそこで失くなった。
……
…
次に気がついた時には、私は保健室にいた。
一体何故…私はこんな所に…。
私はむくりと身体を起こす。
部屋の中をキョロキョロと見渡すが、誰も居ないみたいだ。
さっきまでの彼女との甘い情事は…もしかして…夢…?
(そ、そんなわけ…)
私はベッドの上で放心する。
するとその時、誰かがベッドのカーテンの隙間からひょこっと顔を出した。
「唯先輩!起きたんですね…良かった…」
それは紛れもなく、他の誰でもなく、私の可愛い彼女の、中野梓ちゃんだった。
梓ちゃんは私が起きた事にホッとすると、怖ず怖ずとこっちに近付いて来た。
「すみません…また私…先輩の事…」
目を伏せて申し訳無さそうに謝る彼女。
私は色々思い出してきた。
(みんなに見られて…梓ちゃんが混乱して…鈍い音がして…そっか…私、梓ちゃんに頭、チョップされたんだ…)
思い出した途端、少し頭がズキズキしてきた。
「…でも先輩も悪いです…。先輩方に言い訳するの大変だったんですからね」
梓ちゃんはそう言うと、真っ赤な頬を膨らませながら私を睨む。
(良かった…夢じゃなかったんだ…)
私は彼女とキスをした事を実感する。
今の私は口元がニヤニヤと緩んでいるだろう。
「私は別に付き合ってる事みんなに言っても良いんだけどなぁ~」
「駄目です!律先輩に知られても見て下さい!大変な事に...」
のんきにそう言うと、梓ちゃんはガミガミと怒り出してしまった。
キンキンと声が頭に響くので、私はベッドに寝っ転がり彼女に背を向ける。
「それに…」
ガミガミと愚痴っていた彼女が、突然何かを言いかけて躊躇った。
「…ん?」
私は顔を彼女の方に向ける。
「それに…付き合ってる事は…まだ…ふ、二人だけの秘密にしときたいんです…」
そう言うと、梓ちゃんは顔を茹で蛸みたいに真っ赤っかにさせ俯いてしまった。
俯いたって寝ている私の方からだとバッチリその可愛い顔が見えるんだけどね。
「…んっ」
私は寝っ転がったまま顎を少し上げ、未だに頭から湯気を出している彼女に唇を突き出す。
「…?何ですか?」
「ん~」
次にちょんちょんと人差し指で自分の唇を指す。
「!」
私のしたい事がやっと分かったみたいで、梓ちゃんの顔はさらに真っ赤になった。
「ん~♪」
「………はぁ…、唯先輩は甘やかすとすぐこうなんだから…」
梓ちゃんは肩の力を抜いてため息をつくと、私の顔を見下ろしながら覗き込んできた。
彼女の長い髪が顔に当たって少しくすぐったい。
するとだんだんと彼女の顔が迫ってきたので、私は目を閉じる。
「唯先輩」
「…ん?」
呼ばれたので私は一回閉じた目をもう一度開けた。
開けた瞬間、ブワッと私の視界に彼女の顔が広がる。
その顔は、私の大好きな笑顔だった。
「好きです」
―ちゅっ
☆
それからの私達のお付き合いはとても順調だ。
次の日に律っちゃんやムギちゃんにすごい勢いで問い詰められたけど、その場凌ぎで色々嘘を付き何とか誤魔化した。
でもムギちゃんはまだ納得していないみたいで、今でもチラチラと私達を観察している。
あずにゃんごめんなさい…なんだかそろそろバレてしまいそうです…。
そういえば、あんなに疼いていた身体の火照りは何時の間にか収まってました。
一体何だったんだろ?
fin…?♪
ここまで読んで下さりありがとうございます!
「週末までには~」とか言った癖に間に合いませんでした!すみませんでした!
前編で唯ちゃんが少し可哀想だったので、後編では幸せに…!と思いながら書いたらこんな事に…。
後続きが少し書きたいのでfin?とかにしちゃいましたw
ではでは!次の作品は18禁…(^ω^)ジュルリ
| 【はつちゅー!】
| 00:14
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